アクリライトのケミカルクラックについて知りたい_2

アクリライトのケミカルクラックについて知りたい

溶剤や重合接着剤がアクリライトに接触し、板の内部に浸透すると、ポリマーの分子鎖同士が引き離され、「ケミカルクラック」と呼ばれる亀裂が生じることがあります。
ケミカルクラックの端面は鏡面になっていることが特徴です。溶剤や重合接着剤がアクリライトに接触してから時間を置いて生じることもあるため、注意が必要です。

ケミカルクラックは板に歪が残留していると生じやすくなります。接着加工の前に充分なアニール処理を施していただくことを推奨いたします。

アニール処理の一般的な条件は、以下の内容となります。

・温度:70~80℃
・アニール時間:板厚(mm)×5分+6時間
・徐冷方法:炉などで加熱した場合、炉内から取り出さずにスイッチをオフにし、扉を閉めたまま表面温度が40℃以下になるまでゆっくりと徐冷します。

徐冷方法について、取り出したり扉を開けて冷却しますと、70~80℃に加熱した状態から急冷されて新たな歪が発生することになります。

ケミカルクラックを生じやすい薬品に関しては、下記のリンク先から「耐薬品性.pdf」をダウンロードしてご覧ください。

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