反りによるトラブルの原因と対策を知りたい
三菱ケミカルのアクリル板 アクリライト™ のご紹介は こちら
反りの形態は1つの曲率で反るものから、複数の曲率を持って波のようなうねり形状になるものまで様々で、これらは製造・加工時の条件や使用状況によって程度が異なり、原因も様々です。
主な原因は
①温度/湿度による反り
②自重/変形による反り
があります。
それぞれの現象は以下通りです。
①アクリル板は加熱による熱膨張と、吸水による膨潤を生じ、その逆では収縮します。
そのため、板の両面間や部分的に、膨張/収縮差を生じるとそれが寸法差となりその面を凸にして反りとなります。
アクリル板は金属に比べ線膨張係数が高く、また吸水しやすいので注意が必要です。
対策としては
1)板の温度や吸水率が均一になるようにする(雰囲気/加熱方法/構造)
2)反りを生じないような構造にする(成形/補強)
3)膨張分を許容できるような取付け方法とする(ばか穴、サッシ深さ)
などが考えられます。
②アクリル板は自重により、たわみ(平置き)や座屈(縦置き)を生じ反りとなることがあります。
反りが生じた状態を長時間維持することにより変形を生じ、永続的な反りとなることがあります。
反ってしまったものは反り直しによって反りの除去可能です。
自重による反りの主な原因は、強度計算上の間違いや、取付け方法等に問題があるケース(板厚/剛性不足、固定/支持不足)が多くみられます。
よって、主な対策は
1)板厚を厚くする
2)補強を施す
3)固定/支持方法の強化
4)面積を小さくする
などが考えられます。