アクリライトのレーザー加工時のトラブルシューティング
アクリル板のレーザー加工時に発生する可能性が高いトラブルについて、対策を纏めました。
本トラブルシューティングの他に、レーザー加工機メーカーにもお問い合わせください。
トラブルシューティング内容
Q1. レーザー切断時、アクリル板の表面に白い汚れが付着する。
Q2. レーザー切断後、アクリル板下面のマスキングを剥がした際に汚れが付着している。
Q3. レーザー切断時、切断面に傷が入っている。
Q4. レーザー切断時、アクリル板の断面にブツが発生する。
Q5. レーザー切断後の断面にレーザーの筋が強く残る。
Q6. アクリル板を切断するときに、臭気が強く感じる。
Q1. レーザー切断時、アクリル板の表面に白い汚れが付着する。
A1. ガスや微粉を効率的に集塵するため、出力を落として切断速度を遅くするまたは排気を強める、
付着を低減するためアクリル板の除電を行う、などの対策で改善する可能性があります。
Q2. レーザー切断後、アクリル板下面のマスキングを剥がした際に汚れが付着している。
A2. 分解ガスの滞留を抑えるため、アクリル板をハニカムから数mm~十数mm程浮かす、
ガスを効率的に集塵するため、出力を落として切断速度を遅くするまたは排気を強める、
ガス浸透を抑えるためポリマスキングを使用する、などの対策で改善する可能性があります。
Q3. レーザー切断時、切断面に傷が入っている。
A3. ハニカムからのレーザー光反射を避けるため、アクリル板をハニカムから数mm~十数mm程浮かす、
抜け落ちる際に傾いてレーザー痕が入るのを防ぐため、傾かないような駒配置や不燃紙ハニカムを使用する、
などの対策で改善する可能性があります。
Q4. レーザー切断時、アクリル板の断面にブツが発生する。
A4. 吸水による発泡を抑えるため、アクリル板を湿度が高くならない場所に保管する、加工前に予備乾燥をする、
などの対策で改善する可能性があります。
Q5. レーザー切断後の断面にレーザーの筋が強く残る。
A5. 断面を溶かして均一にするため、出力を上げ切断速度を遅くして加工すると、綺麗な切断面が出せる可能性が有ります。
※お使いのレーザー加工機のワット数によっては難しい場合があります。
Q6. アクリル板を切断するときに、臭気が強く感じる。
A6. 集塵機と脱臭機の併用もしくは脱臭機能のある集塵機を使用することで、室外への排気の臭気を低減可能です。
ガスを効率的に集塵するため、出力を落として切断速度を遅くする事で、加工機から室内への臭気を低減可能です。