アクリライトの伸縮(のびちぢみ)について知りたい

アクリライトの伸縮(のびちぢみ)について知りたい

アクリライトの熱膨張(線膨張係数)は木材(杉)の2~3倍、鉄・ガラスの7~8倍と比較的大きく、また吸湿による膨張も生じます。サッシ等の枠に取り付けたり、貼り付ける際は、ご使用の条件・環境に則して適切な逃げ代(のびしろ)を設定いただくことを推奨しております。たとえば、20℃の温度差では、1mの長さにつき、約1.4mmの伸縮があります。

また、膨張や収縮、その繰り返しにより反りが生じたり、端部に亀裂を生じることがあります。


アクリライトの伸縮は、仮定を置くことでおよその寸法変化を計算することができます。以下に計算例を記載しますので、ご参考ください。線膨張率や伸び率は上記リンク先の図から読みとります。なお、計算結果は仮定を置いた結果であり、実使用環境下においては値が異なる場合があります。設計に当たっては、参考値として取扱い、安全率を考慮して設計ください

【伸縮量の計算方法①:熱による伸縮】
計算式
伸縮幅 = 長さ × 線膨張率 × 温度差

<計算例1>
加工環境が10℃の場所でアクリル板を1000mm角に切り出しました。施工後、気温が30℃に上がりました。板の長さは何mm変化するでしょうか。線膨張率は 7.0×10^-5 (/℃)とします。
※ 7.0×10^-5は0.00007です。
伸縮幅 =(1000)×(7.0×10^-5)×(30-10)= 1.4 (mm)     計算結果:1.4mm伸びる。

【伸縮量の計算方法②:湿度による伸縮】
・計算式
伸縮幅 = 長さ × 伸び率

<計算例2>
アクリル板を1000mm角に切り出しました。この時の吸水率が1%であったとします。施工後、冬の乾燥した時期に板が乾燥し、吸水率が0%になりました。板の長さは何mm変化するでしょうか。

伸縮幅 =(1000)×(0.15/100)= 1.5 (mm)           計算結果:1.5mm縮む。
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